その他の診断方法

●売上高対総利益率(粗利益率を検討する)

企業はモノやサービスを売って利益を得ます。

しかし、売上高全部が自分の企業の儲けではありません。ほんとうの利益は売上高から売上原価を差し引いた部分、すなわち 粗利益=売上総利益であります。

売上総利益率が高ければ収入性が高いことになります。


計算式

売上高対総利益率(%) = 売上総利益 × 100
売上高

●売上高対営業利益率(営業利益率を検討する)

売上高営業利益率は、企業の収益力や経営能力の良し悪しを表します。比率が大きい方が良く、売上高に比べて利益額が大きいか、売上原価が小さいか、販売費・一般管理費が少ないことになります。


計算式

売上高対営業利益率(%) = 営業利益 × 100
売上高

●売上高経常利益率(経常利益率を検討する)

売上高経常利益率は、損益計算書上の純売上高に対して経常利益がどのくらい出るかというものです。

事業の或る期間の儲けを知るためには、最もふさわしい利益です。営業活動で稼ぎ、売上高営業利益率が高くとも、経常利益が少ない場合があります。

営業外収益としては、受け取り利息、雑収入などがあり、営業外費用として支払利息、雑損があります。

ここで、問題になるのが借入金が多く、支払利息、割引料が営業利益を圧迫することです。


計算式

売上高経常利益率(%) = 経常利益 × 100
売上高

●総資本経常利益率(総資本に対する経常利益率を検討する)

企業は、経営目的を達成するために資本を調達し、それを運用します。売上高や利益を得るのには、できるだけ小さい資本で大きく儲けたほうが効果的です。この資本の使用効果を検討するための比率です。


計算式

総資本経常利益率(%) = 経常利益 × 100
総資本

●自己資本経常利益率(自己資本から見た利益率を検討する)

企業の総資本のうち、自己資本が、事業活動の成果として、どれだけの利益を上げたかを検討するものです。

比率が大きい方が良く、自己資本が少ない、利益が大きい、営業外収益が営業費用より多い場合に、この比率が大きくなります。


計算式

自己資本経常利益率(%) = 経常利益 × 100
自己資本