地酒
名取駒 (なとりごま)
銘酒名取駒は、岩沼に日本三大稲荷の竹駒神社が鎮座、初午、馬市等馬に係わりの多いことから銘酒「名取駒」と名づけられた。
創業は、文政4年(西暦1821年)古い伝統と経験は、今日の手造り銘酒 名取駒に充分生かされ良質米と仕込には、清流名取川の伏流水を吸上げ、醸造には最適の条件を整いたる逸品です。
菓子
稲荷あんもち (いなりあんもち)
岩沼市に鎮座する竹駒稲荷神社は、京都の伏見、常陸笠間と共に、日本三稲荷の一つに数えられる極めて霊験のあらたかな神社とたたえられ、衣・食・住の守護神であります。
「稲荷あんもち」の名は神社繁栄と共に広まり、日本鉄道の駅売名物の有力なメンバーとして、その番付の中に大きく記されていました。
然し、戦時中その姿を消しておりましたが、岩沼市商工会の後援のもとに、市内の菓子工組合は、昭和61年竹駒様のご創建いいよよ1144になることを記念し復活した。
紅白餅のほんのりと匂うような色、その肌ざわりは一段と気品を添えます。
かつて、詩人 土井晩翠は「竹駒の神のみやしろもうで来て 綻びそめし神桜見る」と歌いました。 晩翠が愛でた神桜の歌は、或いはこの「稲荷あんもち」をも賞されたのかもわかりません。
竹駒奴 (たけこまやっこ)
” セーイサ オワセ、イヤートマカセ ヨイヨイト ササーサイヤコレワイサ サーサイヤ オーイ ・・・”
の掛け声に合わせて金紋挟箱、毛槍、大鳥毛、小鳥毛を「投げ」「受け」する勇壮な妙技はよそに見られません。
伊達藩ゆかりの由緒ある銘菓です。 竹駒奴は日本三稲荷竹駒神社初午大祭(旧2月初めの午の日より7日間行われる)に、神興行列の先頭に立って独特な歩き方をして進む、これはかって伊達六十二万石直属の奴として大名行列の先人を承っていました。
竹駒奴はこれにちなんだもので、その雅趣とその味はお茶うけに好評をいただいております。
松籟 (まつかぜ)
平安朝の昔、陸奥の国府の門前に藤原元善喞が植えし武隈の二本の松は代々に植え継がれて、今なお千古の翠態を誇り松籟不断の琴を弾ずされば脳因、西行法師等の風懐に入り、更に元禄の世に芭蕉翁之を愛で賞してより今に到るも訪づる人頗る多し、松を訪う諸彦の為に原料を精選し、技術の枠をこらして『松籟煎餅』を謹製した銘菓です。
稲荷山 (いなりやま)
出羽奥州の押領使平泉の藤原基衡喞は名代の竹駒神社の崇敬者でありましたが、人皇74代鳥羽院の御字、天仁元年春正月、山の容いかにもなだらかに洛東の稲荷山そっくりの所を夢み歓喜してそこに御分霊を勧請いたしました。
この物語にちなみ、名も「稲荷山」と名付け御神徳を戴き謹製したのが、栄養と慈味に富み、しかも近代的嗜好に合ったのがこの銘菓です。
竹駒さま三色ゆべし (たけこまさま さんしょくゆべし)
五穀豊穣の神社。この五穀にちなみ、米・クルミ・ゴマ・味つ豆を主体とした健康菓子です。
紫つつみ (むらさきつつみ)
花と、稲荷と空港のあるまち、岩沼市。
そのイメージを大切に特産のむらさきいもで、薄紫色に染められた餡をやさしく包みました。花の郷、岩沼の新しい銘菓です。
どなたにも好まれるようブルーベリーの風味を加え上品な甘さに仕上げた手作りの味です。
白狐サブレ(しろきつねさぶれ)
承和9年陸奥の国守に任命された小野(たかむら)が東北は産業も人心も未開で武力だけでは治められないと思い、日ごろ信仰している京都伏見のお稲荷様から盆霊を背負い多賀城に向かった。
途中、岩沼市南長谷地内の弥五郎橋にさしかかった時、箱の中からキツネの鳴き声が八つした。(後に八声の橋)
不思議に思って箱を開けると、白狐が飛び出し近くの森に姿を消した。
森に分霊を祀り、地名をとって武隈明神と名づけた。(竹駒神社)
白狐サブレは神の使者白狐に因んだもので、その味はお茶うけに良し又コーヒーに好評であります。
漬物
奈良漬 (ならづけ)
文政四年初代傳兵衛が酒造りを創業、副産物の酒粕にて野菜を粕漬し香味ある漬物を賞味した。
その秘法は今日に伝えられ、即ち塩分を水抜きせず酒粕にて漬け替えは10回に及び、他に類のないその香味は、正に漬物中王者の貫禄を示し、昭和28年全国最初の農林大臣賞を受賞した。